ATELIER OF LIGHT

光が織りなす風景

SCENE #1070

まだ宙の声が聞こえない・・・

 

忙しいのが一番なのだが、以前は忙しいときこそ撮りに行っていたのに、昨年の秋からは、完全に撮るのを停止している状態。

 

晴天に山を眺めても、夜に星を見ても、やはり撮りたい欲が繁忙感にかき消されてしまう。

 

ただ、こんな状態だからこそ、むしろ何をどう撮ろうか思案することもできている。

とはいっても、正解が見つからないのだが。

 

とうぜんだろう、やはりそれだって撮りに行かなきゃ山や宙の声は聞こえてこない。

象潟IC付近から

 

SCENE #1069

May

―星と山の息吹が、水に満ちている。―
田植えのために水を張ったばかりの水田に、星々と残雪の鳥海山が静かに映り込んでいる。
水は、宙と山の呼吸を受け止めながら、いのちの季節を迎える準備を始めている。
夜の静けさの中で、天地が向き合い、循環の気配がそっと立ち上がる。
星と山の息吹が、水に満ちている。
 

5月

SCENE #1068

April

―星の下、春は静かに息づく。―
銀河のアーチの下、夜の菜の花畑に、桜並木の最初の一本が静かに咲いている。
その姿は、冬の静けさを抜けて、春がそっと呼吸を始めたことを告げている。
遠くに灯る町の光は、人の営みが季節の息吹に寄り添っていることを語りかけてくる。
色彩と光が交差するこの場所に、春の息吹が満ちている。

April

SCENE #1067

March

―星々の下、灯りは静かに息づく。―
山の中腹に佇むケビン村。
雪に包まれた静寂の中、ひとつの灯りが夜を照らしている。
その光は、星々のざわめきと呼応するように、静かに息づいている。
人の営みは、自然の深い呼吸に寄り添いながら、季節の移ろいを受け止めている。
宙と地と人が交差するこの場所に、微かな息吹が満ちている。
 
(写真展「宙と息(IBUKI)」から)
 

March

SCENE #1066

February

―夜と朝の狭間で、宙は静かに息をする。―
夜と朝の境界に、天の川が静かに横たわっている。
星々のざわめきはまだ空に残り、地平にはかすかな光が滲みはじめる。
葉を落とした樹々と山影が、宙の呼吸を受け止めるように佇み、
その姿は、時の狭間に宿るいのちの気配をそっと映し出している。
静寂と光のあわいに、微かな息づかいが満ちている。
 
(写真展「宙と息(IBUKI)」から)

February

SCENE #1065

January

―星明かりの下で、樹々は静かに息づく。―
凍てつく夜気の中、星明かりだけが静かに大地を照らしている。
葉を落とした樹々は、眠りに身を委ねながらも、確かな呼吸を続けている。
その姿は、冬がすべてを閉ざすのではなく、いのちを深く抱きしめ、
次の季節へと受け渡していることをそっと語りかけてくる。
静寂の奥に潜む、微かな息づかいが満ちている。
 
(写真展「宙と息(IBUKI)」から)
 

1月の息吹

SCENE #1064

2月1日から、写真展 「宙の息(IBUKI)」 が始まっています。
数年かけて撮りためてきた、12か月・12景の小さな“息吹”たちを、一つの流れとして並べてみました。
星、月、風、花、そして季節の気配。
どれも特別な瞬間ではなく、日々の中でふと出会った、呼吸のようにささやかな景色ばかりです。
冬の静けさ、春の光、夏の巡り、秋の深まり。
それぞれの月に短い言葉を添えることで、宙と地上がそっと交差するような時間が浮かび上がってきました。
急ぎ足で準備した展示ではあるものの、一年のリズムが静かにまとまり、「宙と息」というタイトルが自然に息づく形になった気がしています。

宙と息(IBUKI)

写真展案内