ATELIER OF LIGHT

光が織りなす風景

SCENE #1061

Sirius写真展「星の澪」開催のお知らせ

 

星は、夜の海に立つ澪標(みおつくし)。
光は、旅人の心に灯る道しるべ。

この写真展「星の澪」では、夜空を航行する者の視点から、星々や光の軌跡を澪標として捉えた作品を展示します。
天の川を渡るようなスタートレイル、光跡、雲間に瞬く星、街灯り。
それらはすべて、迷いながらも進む者に寄り添う、静かな導きの光です。

澪標とは、浅瀬を避けて安全な水路を示す杭。
古来、和歌や物語の中で「身を尽くす」と掛けられ、献身や導きの象徴とされてきました。
この展では、星々を澪標に見立て、夜の空と地上に浮かぶ光の道を辿ります。

 

写真展案内

 

SCENE #1060

10月4日に千畳ヶ原に行ってきました。

鉾立から扇子森を経由して御田ヶ原から鳥海湖分岐まで周りこみました。

今年は月山の紅葉がとても良いようでしたが、こちらの草紅葉も綺麗でしたし、そよ風でたなびく草原の中を歩くのはとても爽快でした。

幸次郎沢の下まで歩いたのですが、このまま月山森に行こうかと思案しながら師匠にメールしたところ、偶然にも同じ千畳ヶ原にいて、しかもしっかりすれ違っていた。

なぜ気付かなかったのか不思議でしたが、T字分岐の手前までもどって合流、少し談笑してから、師匠は再び幸次郎沢へ、自分は長坂分岐経由で帰りました。

帰りは二ノ滝側に少し下ってみたが、こちらからの眺めも中々でした。

 

千畳ヶ原と外輪

SCENE #1059

9月分として1枚だけ投稿したいので、日付も9月某日にしようと思う。

今年に入ってから写活は例年よりも減っており、写欲も低下中。

本当に撮りたいものを絞ったり、今までと違った撮り方の模索などをすると、どうしても足が遠のいてしまうのは、基本は出不精な性格ゆえかもしれない。

ただ、実際に忙しかったり、時間はあるけど切り替えられなかったり、心配事があったりするのも事実で、そんなこんなで、9月は10年以上ぶりに撮影回数ゼロだった。

ちょっと悔しさを感じてはいるのだが、それでも数少ない撮影機会はこれまで撮らなかった場所や初めて行った場所だったりするから、充実度としては決して悪くはないとも思っている。

マイペースも大事だが、多少鞭打ってでも撮りに行かないと結局ストレスのもと。

去年までのようなペースにはならないかもしれないが、それでも撮り続けたい。

写真は8月1日の早朝に扇子森から撮ったもの。この日は前の日から山に入り、星を撮っていた。来年に向けて良い材料にもなったし、新鮮な気持ちで撮れた日だったので、夜明けを迎えた時も充実感があった。

 

夜明けの扇子森

 

 

SCENE #1058

扇子森を進み、御田ヶ原分岐から鳥海湖方面に歩いて行く。

ほどなく笙ヶ岳が見えてきて、その先には庄内の夜景。

到着時は雲に隠れていましたが、少し待ったところ、少しずつ雲の奥から天の川が姿を見せてくれました。

これまで雲は邪魔と思い込んでいたが、こうしてみると、とても引き立つ。

街明かりも、御浜から見るのとはまた違った雰囲気。

初めて挑戦する場所だったため、少し不完全燃焼の部分もあるが、次回に向けて楽しみも増えた。

今度は七五三掛あたりまで行って撮ってみようかな。

 

御田ヶ原分岐

 

SCENE #1057

2025年8月1日(鳥海山・御田ヶ原分岐から)

「これでは撮った場所がわからない、しかも、ここに行かなくてもこのような写真は撮れる。せっかく苦労して行ったのにもったいない。機会を生かしていない。」

そう思い、そして何かしら意味をもたせようと、「説明(言い訳)」や「加工」によって挽回を試みる。

でも、凡庸な写真にいくら意味を持たせようとしても無理なものは無理、この写真はボツ。

そう結論づけようとするのだが、そこでまた

「この光景を見て心を動かされたことは事実。それを、「平凡」だからという理由で否定するのは、自分を偽ることに等しいのではないだろうか。」

という想いが湧き出る。 そこで、どうにか、吹き込まれているはずの「想い」を何かのカタチにできないか。

できることと言えば、タイトルか、もしくは短い文章か。 そう想いを巡らせる。 もはや、その試行錯誤、自問自答そのものがこの写真の存在意味と目的なのかもしれない。

 

鳥海山・御田ヶ原分岐から

 

SCENE #1056

2025年7月25日

前日夕方から入山し、朝まで撮り続ける。

夜の山は危険なので、自分のような経験の浅い人間がすることではないかもしれないが。

どうしてもこの空が見たくて自分なりに気を付けながら登っている。

ただこの日は、SNSで繋がってて時々撮影現場でも顔を合わせる方と賽の河原で遭遇。

星景撮りのためにソロでナイトハイクするのは初めてとのことで、途中からは一緒に行動した。

おかげで少し安堵しながら過ごすことができた。(感謝)

そんなわけで夜通し撮ってクタクタになるころ、地平線の向こう側がうっすらと東雲色に変化してきた。

そしてそれまで見えていた星々と新たに昇ってきた星々が段々消えてゆく。

天の川もいいけれど、そんな儚いというか何とも言えないこの時間帯の星空もとても好きだ。

よく見るとプレアデス星団やおうし座の角など、冬に見られる北の星群が姿を現していた。山の向こう側にいれば、ベテルギウスも見えているだろう。

これから夏本番、というところに、冬の光景を垣間見えるのも面白い。

こんな時、南東の天の川のバルジだけが全てじゃないと思え、撮りたくなる宙のバリエーションも増えてくる。

 

消えゆく星々

 

SCENE #1055

7月24日 御浜

7月に夜のニッコウキスゲを撮りたかったのだが、都合が合わず。

それでも、来年に向けて記録として撮っておこうと時期外れに行ってきた。

長坂分岐に到着して、御浜方面を見たら、見事に何もない・・・

ここまで咲いてないとは思わなかったので、さすがに少し悔しくなった。

とりあえず御浜方面に向かったところ、ほんの少しだけ咲いていた。

この位置からだと、7月は天の川はあまりいい場所にないのでこの時は諦めて扇子森方面で夜景を撮ったのだが、今思うとやっぱり撮っておけば良かった。

7月の山で星を撮るのは本当に難しい。実は撮りに来たのは4年かけて3回目だったが、未だにイメージしたものを撮れていない。

来年こそは、と思いを馳せる。

 

夕照