ATELIER OF LIGHT

光が織りなす風景

SCENE #919

御浜からの星景

あと5日で写真展も終わる。

とにかく予想しない反応が多く、驚きつつも嬉しくて仕方がない、特にインスタグラム(@helio_graphie)と、このブログを通しての反応が感慨深い。

写真をはじめておよそ20年程度だけど、写真展をやるのは初めてだし、実のところ、ここまでまともにプリントするのは特にデジタルに変わってからは初めてと言っていいい。

SNSでの反応ももちろん嬉しいけど、やっぱり実際に飾ってある写真を見てもらって感想を聞いたり、あーでもないこーでもないって談義するするのはとてつもなく楽しい。

特に初めての場所だったり、撮るのに苦労したりしたものに対すして「良かった」という反応をもらうのは何にも変え難いものだし、報われつつも新たなモチベーションになる。

今回出展したものの中で最も反応が良かったこの写真がまさにそれで、御浜自体この時2度目で、この場所で星を撮ったのは初めてでした。

夕方に鉾立から雪渓を歩き、およそ2時間かかって御浜に到着。そのご薄明まで待機し、完全に暗くなってから撮影開始しましたが、残雪がある6月の冷たい空気で、しかもこの日は10mを超える風だったため、フリースにウインドブレーカー、そしてカッパを重ね着してようやく寒さをしのぐレベルの体感温度でした。

三脚も風で揺れるので自分が重しになって三脚にしがみつき、息を殺して20秒から30秒の露光を何回も繰り返しながら天の川が沈むまで撮影を堪能。

その後休憩を入れて薄明の時間に扇子森まで移動。最初は雲が多く山頂は見えませんでしたが、東雲の光と共に雲が切れて見事な朝景を見ることができ、ちょうどハクサンイチゲも咲いていたので、その光景を見た時にはとにかく声もため息も出ました。

夕景・星景・夜景・朝景と、1回のロケでこれ以上ない贅沢な撮影でした、この2年後に再び御浜に行ったのですが、この日ほどの写真を撮ることができなかったこともあるので、今年は写真展の作品を超えるものをなんとかものにしたい。

御浜からの夕景

御浜からの夜景

扇子森からの朝景